「飲食店を開業したいけど、調理師免許がないと無理かな…」と不安に思っている方へ朗報です!
実は、調理師免許がなくても飲食店を開業することは可能です!
ただし、「食品衛生責任者」の資格や、「防火管理者」の資格が必要となります。また、保健所への「営業許可」の申請は必須となりますので、ご注意ください。
では、調理師免許が実際に必要となるケースや、資格取得の手続き、そして資格を持つことのメリットとデメリットについて詳しくご説明していきます。
これから飲食店開業を考えている方にとって、きっと参考になる情報をお届けしますので、ぜひ最後までお読みください。
飲食店を開業するときに必要な資格や免許について
飲食店を開業するために必要な資格について調べる際、多くの人が一番最初に思いつき検索するものが「調理師免許」ではないでしょうか。
しかし、実は飲食店開業に調理師免許の取得は義務付けられていません。必須とされている資格や免許は、「防火管理者」「食品衛生責任者」と「営業許可証」の3つです。
飲食店を開業する際には、それ以外にもさまざまな準備や許可が必要です。会社設立や個人事業の開業届けの提出、お酒を販売する場合は酒類販売業免許の取得、所得税や住民税、消費税などの税務手続きも必要です。
これらの手続きは、地域や店舗の規模、提供するサービス内容によって異なる場合がありますので、開業前に十分な情報収集してくださいね。
日本の飲食業界では、ラーメン店や居酒屋、カフェ、レストランなど料理を提供する店の多くで、調理師免許を持つ人材が求められることがあります。これは、調理師免許を持っていることで、お客様に安全な食事を提供し、適切な衛生管理ができることの指標として捉えられているからです。
次に、調理師免許を取得する方法について、パターン別にみていきましょう。
調理師免許を取得する方法は、学校と独学の2パターン
調理師免許を取得するには、大きく二つの方法があります。専門学校や調理師養成施設で学ぶか、独学するかのどちらかになります。
1.学校などで学ぶ場合
「調理師、学校」などのキーワードで検索をしてみてください。全国各地に多くの調理師養成施設があります。
基礎から応用まで、幅広い料理の技術や知識を一定期間で学ぶことができ、学習期間は通常1年から2年程度です。そのあとに、厚生労働省が実施する調理師免許試験に合格する必要があります。
試験では、調理技術や衛生管理に関する問題が出題され、試験に合格すれば、晴れて調理師免許を取得することができます。
2.独学で学ぶ場合
一方で、独学で試験を受けることも可能です。ただし、その場合「実務経験が2年以上あること」が受験の必須条件となります。
注意すべき点は、この実務経験はどんな飲食店でも認められるわけではなく、一定の条件を満たす店舗での勤務経験が必要になることです。
独学で調理師試験に挑戦する場合の勉強方法としては、参考書や問題集の活用、オンライン講座の受講が一般的です。また、家庭での調理を通じて基本的な技術を磨くことも大切です。
過去の試験問題を解いて出題傾向を把握したり、勤務先で実践的なスキルを身につけたりすることも効果的でしょう。
独学では計画的かつ継続的な学習が重要ですが、工夫次第で十分に試験対策を進めることができます。
調理師免許を取得することの最大のデメリットは時間と費用
調理師免許を持っていることのメリットは、、先にお伝えした通り、食品に関する知識や衛生面の管理がきちんとなされている印象から信頼を得られる点です。
これは、お店を始める時にとても大切なことだと思います。お客様に「この店は安心して食事ができそう」と感じていただけるのは、私たち飲食店経営者にとって何よりもうれしいことですよね。調理師免許は、そんな信頼感を築く上で大きな力になるのです。
しかし一方で、調理師免許を取得するためには学費や試験料などの費用がかかりますし、学習期間も必要です。そのため、開業までの期間や費用が大きなハードルになる場合もあります。
開業のタイミングが遅れたり、初期投資が増えたりすることで、経営計画に影響を与える可能性があります。
まとめ
調理師免許がなくても飲食店の開業は可能です。ただし、「営業許可証」の取得や「食品衛生責任者」「防火管理者」の資格は必須という点に注意してください。
調理師免許は、お店の信頼性を高めるメリットがある一方で、取得にかかる学費や学習期間といったデメリットもあります。自身の経営計画と照らし合わせて、資格取得について十分に検討しましょう。
飲食店を開業してからは、料理の技術だけでなく、経営力や質の高いサービスの提供も重要になってきます。資格取得と実践的なスキルの両方を視野に入れて、開業に向けて準備を進めていくことをおすすめします。